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「大人のワイン倶楽部@ビマビ 第5回:偉大なるブルゴーニュ その1」開催ご報告

横浜・綱島のフレンチレストラン ビマビさん主催のワインセミナー「大人のワイン倶楽部@ビマビ」第5回目を3月9日(金)19:30より開催いたしました。当日の模様を写真とともにお楽しみください。

「本日のワイン」(写真左より紹介)
*メゾン・ジョセフ・ドルーアン・ブルゴーニュ・シャルドネ 2015(フランス・ブルゴーニュ地方)
*ダニエル・リオン・ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・テロワール・ド・プレモー 2015(フランス・ブルゴーニュ地方)
*ダニエル・リオン・ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ラヴィエール 2014(フランス・ブルゴーニュ地方・ニュイ・サン・ジョルジュ村)
2018年3月大人ワイン_本日のワイン

いよいよ満を持してのブルゴーニュ編!ということで、準備段階からシェフやマダムとどういう方向性でブルゴーニュの面白さや楽しさをみなさまにお伝えしようか、どういったワインをお出ししようか、何を召し上がっていただこうか、と侃侃諤諤の大議論(笑)!でも、その甲斐あってなかなか内容の濃いブルゴーニュ第一回目になったと自負しています。

今回はまず、白ワインで乾杯!
メゾン・ジョセフ・ドルーアン・ブルゴーニュ・シャルドネ 2015
2018年3月大人ワイン_ブルゴーニュ・ブラン

ブルゴーニュの大手ネゴシアン、メゾン・ジョセフ・ドルーアンのブルゴーニュ・シャルドネ(ブルゴーニュ・ブランのこと)。シャルドネの聖地と言われるボーヌを本拠地としており、とても高品質。フレッシュで溌剌とした口当たりが一杯目のワインに最適です。

おいしい白ワインでのどを潤しつつ、まずはお食事前にブルゴーニュの概要をお勉強します。
◆ブルゴーニュはどのあたり?
◆ブルゴーニュのワイン生産地区
◆ブルゴーニュの歴史や気候風土、おもなぶどう品種、A.O.C.
◆ドメーヌとネゴシアンの違い
といった、ブルゴーニュのワインを楽しむ上で知っておくべき情報をお話させていただきました。

2018年3月大人ワイン_講習の様子

フランスには昔から農作物の原産地を保護するという考え方があり、ワインを勉強すると必ず教えられる「A.O.C.」とは、簡単に言えば原産地保護のアイディアに基づいて造られた農作物の品質保証です。日本語で「原産地呼称統制」などと訳されます。

「シャブリ」というワインがありますが、シャブリとはそもそも村の名前なんです。シャブリに限らず、ワインの名前はフランスではたいてい村や地区という土地の名前がつけられています。広大なA.O.C.よりは狭小なA.O.C.の方が格上とされ、ブルゴーニュではブルゴーニュ・ブランやブルゴーニュ・ルージュに代表される地区⇒「シャブリ」などの村⇒一級畑⇒特級畑の順に格が上がります。

日本の土地になぞらえて言えば、A.O.C.東北よりA.O.C.宮城の方が格上ということです。
それはなぜか。A.O.C.東北とは、簡単に言えば、東北地方で生産されたぶどうでワインを造ってよいということです。法律上、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島という、まったく違う個性を持つ地域で栽培されたぶどうをブレンドしてワインを造ることができるわけです。これがブルゴーニュ・ブランであり、ブルゴーニュ・ルージュです。

一方、A.O.C.宮城は宮城県内で造られたぶどうからしかワインを造ることができません。当然A.O.C.東北のワインよりA.O.C.宮城の方が、宮城の気候風土を反映したワインが出来上がります。A.O.C.とは原産地保護の観点から造られた品質保証制度で、つまり逆に言えば、保護された原産地はそれ以外の土地と差別化されるだけの、「これが宮城のワインの個性だ」と言える特徴を持っていなくてはなりません。そういう意味から、保証する土地の範囲が狭小であるほどその土地特有の個性が感じられるようになり、格が高くなるわけです。ここで説明したA.O.C.宮城はA.O.C.シャブリなどの村名ワインに相当します。このほかに一級畑、特級畑のA.O.C.があります。

少し難しい話になりましたが、このA.O.C.の考え方を頭に置いていただき、ピノ・ノワールのテイスティングです。

まず、ダニエル・リオン・ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・テロワール・ド・プレモー 2015
2018年3月大人ワイン_ブルゴーニュ・ルージュ

ブルゴーニュ・ピノ・ノワールはブルゴーニュ・ルージュと同義。口に含むとラズベリー、いちごなどのフレッシュな果実の風味が口中に広がり、とてもチャーミング。

次にダニエル・リオン・ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ラヴィエール 2014
2018年3月大人ワイン_ニュイ・サン・ジョルジュ

ブルゴーニュ・ルージュと同じ造り手による、ニュイ・サン・ジョルジュ村の村名ワイン(=A.O.C.ニュイ・サン・ジョルジュ)。果実味は豊かですが、ブルゴーニュ・ルージュよりも凝縮感が感じられ、また果実味以外にも土壌の持つ個性やミネラルなど、ワインに含まれる密度が濃くなっているのが分かります。果実味由来のシンプルな美味しさに複雑な要素が加わっているのです。この「複雑さ」こそ、ワインの格を上げる素なのです。

今回もだいぶ熱くお話してしまいました・・・。
さて、おまちかねのお食事タイムです!

まずは前菜の盛り合わせ。
ポーチ・ド・エッグのサラダ仕立て(左上)、カリフラワーのポタージュ(右上)、エスカルゴとキノコのブルギニヨン(中央)、ジャンボン・ペルシエ(右下)
2018年3月大人ワイン_前菜の盛り合わせ

どれもとても美味しい!ですが、特筆すべきはジャンボン・ペルシエ。ジャンボン・ペルシエとはハムのゼリー寄せのことで、通常、文字通りハムをゼリーで固めているものなのですが、今回はロースハムのムースをパン・ド・ミで巻き、さらにそれをパセリのジュレで巻くというシェフこだわりの一品。パセリの苦味がニュイ・サン・ジョルジュのタンニンに寄り添い、マッチングがいいです。

メインは仔羊肩肉のピノ・ノワール煮。
こんなにふんだんにピノ・ノワールをお料理に使うなんて贅沢の極み!!
2018年3月大人ワイン_仔羊肩肉のピノ・ノワール煮

さすがにワインとの相性が素晴らしい!

せっかくの機会なので、A.O.C.ニュイ・サン・ジョルジュと比較しながらA.O.C.ジュヴレ・シャンベルタンを召し上がっていただくことに。

お勧めしたのは、ジュヴレ・シャンベルタンの最高の造り手のひとつ、クロード・デュガのネゴシアン部門のワイン。

ラ・ジブリオット・ジュヴレ・シャンベルタン 2012
2018年3月大人ワイン_ラ・ジブリオットGC

ピノ・ノワールのおいしさが分かりやすく伝わるジュヴレ・シャンベルタン。ダニエル・リオンのニュイ・サン・ジョルジュとの比較もしやすく、土地の持つ個性というものがあることをなんとなく感じていただける1本だったのではないでしょうか。

本日のラインナップ。壮観ですね~♪
2018年3月大人ワイン_4本揃い踏み

最後に、参加者のみなさまと集合写真。
2018年3月大人ワイン_集合写真

ご参加いただきましたみなさま、長い時間、大変お疲れさまでした。
また次回の「大人のワイン倶楽部@ビマビ」でお会いしましょう♪
次回は偉大なるブルゴーニュ その2です。乞うご期待!!!
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